ナウなヤングにごきげんなナンバーを

k_turner2005-08-31



ストーンズ新作『A Bigger Bang』全曲試聴
 既に日本盤はセキュアCDという訳の分からない仕様で発売されているものの、安全なCDDAのリリースを待っている人も多いことでしょう。何とも太っ腹なことに、現在ストーンズのオフィシャルサイトではアルバム全曲がフルで試聴可能。いつまで聴けるのかは不明なので、上記リンクへ急がれたし。


【眉唾余談】
 ストーンズの来日公演が決まったらしいですわよ。3/17、18(訂正)3/18、19の東京ドームとの専らの噂。もう少し小さいハコの追加公演もあるみたい。大阪も多分ある。

ガーファンクル容疑者、マリファナ所持容疑で摘発

2005年08月31日01時21分
 AP通信などによると、「サイモン&ガーファンクル」として人気を博した歌手のアート・ガーファンクル容疑者(63)がマリファナを不法に所持していた疑いでニューヨーク州警察当局に摘発された。

 またか〜。ニューヨークの刑法には疎いのでどうなるのか知らないが、日本なら重犯ということで懲役刑だろうな。少なくともサイモン&ガーファンクルの来日公演の可能性はまた遠のいたわけだ。いや、もし来ても行きませんけどね。
 ただこんなお茶目なエピソードを知ると、ガーファンクル容疑者の減刑嘆願書を出したくなる。

1978年6月、アート・ガーファンクルはコンサートやレコードの
プロモーションではなく、個人的な好奇心で突然の1人旅で、
貨物船に乗って10日がかりで日本にやってきた。
神戸のホテルに荷物は置きっぱなしで、
歯ブラシと地図とクレジットカードだけを持って京都まで歩く。
京都から福井県敦賀まで4日かけて歩く。敦賀で自転車購入。
自転車で小野八幡まで。宿泊先の旅館でちょうど「愛の狩人」放映。
ステージ用のヅラはずしてたのでただのハゲ外人にしか見えず
テレビに映ってるS&Gの映像指して「あれオレ」と言っても
旅館の人に相手にされなかった。
京都に戻り、自転車ごと新幹線に乗ろうとするが持ち込めないと言われ、
そこらの通行人に売ろうとするが売れず。
結局駅前で自転車を捨て、列車で荷物をとりに神戸へ。
神戸から新幹線で東京。
東京で初めてCBSソニーに連絡を入れ、野球(巨人・ヤクルト戦)を観戦。
野球のチケットはCBSソニーの手配したネット裏のものだが、アート本人も
朝8時の当日券売りに並んで購入した外野席券をすでに1枚持っていた。
野球のTV中継でカメラマンがアートに気付き姿を放送し、
TVに写った時、「ポール・サイモンさんです。」と紹介される。

音楽の属性を分析、好みの曲を自動的に探すサービス

 音楽検索技術の米パンドラ・メディア社(旧サベッジ・ビースト・テクノロジーズ社)は29日(米国時間)、ユーザーが好みのアーティストや曲を指定すると、それに似た曲を選んで次々にストリーミング再生する有料サービス『パンドラ』を開始した。音楽の属性を分析して、似たタイプの曲を自動的に選ぶ。利用料は年間36ドル。無料で10時間試用できる。
 同社は、1万を超えるアーティストの楽曲から、旋律、和音、リズム、歌詞、歌唱法など曲を構成する要素を抽出し、約400種類の音楽的属性にまとめた。「音楽の遺伝子」と名付けたもので、音楽専門家30人で『ミュージック・ゲノム・プロジェクト』として5年間をかけて作業を行なった。これをもとに、タイプの似た楽曲のプレイリストを作成する独自の技術を開発したという。
 パンドラは、サイト画面から、好みのアーティスト名や曲名を入力すると、プレイリストが作成され、自動的に曲の再生が始まる。候補が多い場合は、アーティスト名や一覧メニューからの選択ができる。曲の好き/嫌いをボタンで入力すると、プレイリストの傾向を絞り込むことができる。プレイリストは最大100件まで登録可能。

 何とも大きなお世話である。好きな曲を自分で探す楽しみ、見つけた時の喜びが奪われてしまったら、音楽を継続的には聴かなくなってしまうのではないか。ジャケットの面構えとか、プロデューサーや参加ミュージシャンのクレジットから推察して「これはもしや」と思ったレコードが、期待外れでがっかりなどという経験を積むことで、審美眼は磨かれるものだし、自分の志向性も明確になる。それに一度は落胆させられたレコードでも、時間を置いて聴き直したりすると、別の観点からの価値が見出せたりすることもある。つまり一連の行為が無駄とは決して言えないのである。
 などと言うのは完全に頭の固いオヤジだ。iTMSの成功、或いは既に10年以上続いているコンピレーション盤のヒットからも導き出せるように、今や音楽は楽曲単位で聴かれるものであって、自分の気に入った曲「だけ」を聴くスタイルが定着している。同時にヲタクこそが勝ち組という認識も広まりつつあり、狭く、深く知っている方が何となくカッコイイとする風潮さえある。ビートルズのレコードはろくに聴いたことがないくせに、アートウッズやソロウズを「基本」とか言ってる人が本当にいるのだから。
 このパンドラのサービスを実際に使ってみないと何ともいえないが、「○○みたいな曲」という条件で検索すると、似た曲がズラズラっと並ぶのであれば便利は便利かもしれない。その範囲で満足できる人には重宝するのだと思う。数千枚のレコード、CDに囲まれて暮らす必要がないので、スマートな生活が送れることだろう。余計な家賃も必要ない。私なんか引越しの度に業者から文句を言われるからなあ。



THE BLUE VAN / THE ART OF ROLLINGArt of Rolling
 60'sリヴァイヴァルのバンドは世にごまんと存在するが、その真似具合が確信犯的でバカバカしいという点で頭ひとつ抜け出た印象。デンマーク出身の4人組みで、これは今年出たファースト・アルバム。全編これ60年代サウンドのパクリであり、パロディである。パンドラのサービスなど無い頃から元ネタとなるようなバンドをあれこれ聴いてきた者には(・∀・)イイ!!というよりは、(・∀・)ニヤニヤという感じ。ちょうどユートピアの『Deface The Music』を聴いているような感覚だ。中村とうよう先生が採点すれば0点だろうが(そうであって欲しい)、私は楽しめた。
 彼らのオフィシャルサイトでは、「Revelation Of Love」のビデオクリップが見られるようになっていて、これが『HELP!』のパロディで爆笑。
 まだ日本盤は出ていない(はずな)のに、10月には来日が決まっていて、何と東京は渋谷AXでワンマン公演である。さすがにこれは過大評価という気もする。一ロックンロール・バンドとして評価するなら、もっと素晴らしいバンドが国内にゴロゴロいるのに。欧米コンプレックスは根強いと言わざるを得ない。