THE BLUE VAN / THE ART OF ROLLINGArt of Rolling
 60'sリヴァイヴァルのバンドは世にごまんと存在するが、その真似具合が確信犯的でバカバカしいという点で頭ひとつ抜け出た印象。デンマーク出身の4人組みで、これは今年出たファースト・アルバム。全編これ60年代サウンドのパクリであり、パロディである。パンドラのサービスなど無い頃から元ネタとなるようなバンドをあれこれ聴いてきた者には(・∀・)イイ!!というよりは、(・∀・)ニヤニヤという感じ。ちょうどユートピアの『Deface The Music』を聴いているような感覚だ。中村とうよう先生が採点すれば0点だろうが(そうであって欲しい)、私は楽しめた。
 彼らのオフィシャルサイトでは、「Revelation Of Love」のビデオクリップが見られるようになっていて、これが『HELP!』のパロディで爆笑。
 まだ日本盤は出ていない(はずな)のに、10月には来日が決まっていて、何と東京は渋谷AXでワンマン公演である。さすがにこれは過大評価という気もする。一ロックンロール・バンドとして評価するなら、もっと素晴らしいバンドが国内にゴロゴロいるのに。欧米コンプレックスは根強いと言わざるを得ない。