リリース情報:Bruce Springsteen 『闇に吠える街:The Promise: The Darkness On The Edge of Town Story 』



Bruce Springsteen 『The Promise: The Darkness On The Edge of Town Story 』

闇に吠える街~The Promise:The Darkness On The Edge Of Town Story(DVD付)

闇に吠える街~The Promise:The Darkness On The Edge Of Town Story(DVD付)

The Promise: The Darkness On The Edge Of Town Story (3 CD/3 DVD)

The Promise: The Darkness On The Edge Of Town Story (3 CD/3 DVD)

 掲載上から、日本盤、US盤DVD仕様、US盤Blu-ray仕様。Blu-rayは日本盤ではリリースされないので、どうしてもBlu-rayで見たい向きは輸入盤に頼るしかない。
 元々は『闇に吠える街』の30周年記念盤として企画されていたらしいが、諸般の事情により発売から32年後の今年発売が決まった。
 内容はCD3枚+DVD(もしくはBlu-ray)3枚の大ヴォリューム。
 まずCDのDISC1は『闇に吠える街』のリマスター盤。このアルバムに限らずブルースのCDはあまり音が良くなかったので、このリマスターは楽しみ。『明日なき暴走』の30周年盤の音が見事だったこともあるし。
 DISC2と3は『THE PROMISE』と題された未発表音源集。パティ・スミスに提供した「Because The Night」や、ロバート・ゴードンに提供した(その後ポインター・シスターズで大ヒットもした)「Fire」のブルース・ヴァージョンや、「Racing In The Street」のロック・ヴァージョンなど全21曲。
 『闇に吠える街』に大量のアウトテイクがあることはかねてより知られており、ブートレガーの格好の標的にもなっており、何曲かはブートで流出している。しかしオフィシャルでこれだけの音源が白日の下に曝け出されると、それらは全て無用となるだろう。
 DVD(及びBlu-ray)のDISC1は、「THE PROMISE〜MAKING OF DARKNESS ON THE EDGE OF TOWN」と題された、90分のドキュメンタリー。76〜78年に収録された未発表映像(その中にはブルースの自宅やスタジオでのリハーサルも含まれる)や、バンド・メンバーや関係者らの証言で構成される。
 DISC2は、ブルースの故郷であるニュージャージー州はアズベリー・パークにあるパラマウント・シアターで昨年行われた、『闇に吠える街』の全曲演奏のライヴ(但しこのライヴは観客を入れずに行われた)。そして76〜78年のライヴ映像やスタジオで収録された映像。全22曲。
 DISC3は『闇に吠える街』発売後のツアーから、78年12月8日、テキサス州ヒューストン公演をフルに収録したライヴ映像。全26曲。
 パッケージは80ページのブックレット型ボックス仕様。ブックレットには未発表写真はもちろん、ブルース自筆の歌詞の草稿やノートに書き留めたアイディアなどを複写して収録するそう。またブルースの書き下ろしエッセイも含まれるとか。
 日本盤には独自のブックレットが付属し、発売当時の関係者インタビューなどが入る模様。もちろん歌詞、対訳、解説付き。
 日本盤は定価が14700円と、仕様を考えるとそれほど高額にはならなかった上、DVDが付属するため割引される。10月30日現在、Amazonでは11799円と、円高甚だしい折りだが輸入盤との価格差はそれほど大きくない。ドキュメンタリーDVDには字幕が欲しいところでもあるので、ここは日本盤が一押し。

ザ・プロミス?The Lost Sessions

ザ・プロミス?The Lost Sessions

The Promise

The Promise

 『THE PROMISE』2枚組CDはばら売りもされる。これは正式にオリジナル・アルバムとしてカウントされるそう。
PROMISE [12 inch Analog]

PROMISE [12 inch Analog]

 そしてやっぱりアナログ盤も出る。CDだと2枚組の『THE PROMISE』をアナログ化した180g重量盤3枚組。くどいようだが、この傾向は日本には波及しないのかね。パナソニックターンテーブルの製造を中止している場合ではないと思うのだが。