john fogerty


ロックンロールの現人神なのだから、仮にステージに現れてうんこだけして帰ったとしても、感激する自信があるね。私は。それがどうだ、1時間半を越える大熱演!夢のやうなたひけんだつた。
大名曲、大ヒット曲はうなるほど持っている人だ。大御所の顔見せ的に適当にやったって、それなりに楽しいはず。しかし実際は真剣勝負そのもの。正直なところ、これほどまでとは…。
声の張りは往時のまま。born on the bayouのようなシャウトだらけの曲も難なくこなす。風貌だって衰えていない。はつらつとしたステージ運びで、何度も右へ左へと駆け回るサービス精神も。正に驚異的。ステージを降りたらカプセルか何かに入ってるんじゃなかろうか。
そしてギターも弾きまくり。ギャロッピンからライトハンドまで披露。バックに3人ものギタリストを従えているのに、大半のリードを自分で弾いちゃう始末。何ともお茶目さんだ。
who'll stop the rainの時なんて、本当に小雨が降りだして、曲が終わると止んだんだぜ。偶然ではなく神業だろう。
挙げ句にはcenterfieldの「ジョー・ディマジオ」のところを「イチローを忘れるな」に変えて歌ってくれた。何だ、いい人でもあるのかよ。どこまで偉大なんだよ。
これだけのライヴが見られたら、チケット代なんて安いもんだ。予想通り、客はこの時間までどこにいたんだろうと思うような親父多数だったけど、反応は上々で、ジョンも嬉しそうだった。最後に「また会おう」なんて言っていたな。社交辞令ではなく、本気にするから。約束したから。38年後なんて悠長なこと言わずに、来年にも是非。