ボスもゆっくりしたいぜ



ブルース・スプリングスティーンラモーンズをカヴァー
 新作『WORKING ON A DREAM』を引っ提げ、ブルース・スプリングスティーンの全米ツアーが始まっている。昨年の『MAGIC』のツアー同様、セットリストは毎回変更されるばかりか、客席からのリクエストにも積極的に応えているようだ。
 4/22のボストン公演では何とラモーンズの「I Wanna Be Sedated」がリクエストされ、あろうことか実際に演奏してしまったのだ。よく拝読している「LIGHT OF DAY」で知りました。

 この映像では分かりにくいけれど、ブルースがメンバーにコードを教えてから演奏がスタートしている(そのシーンはこちらではっきり見られる。ただし音声が最悪なので注意)。つまり全くの即興ということ。さすがにEストリート・バンドはパンクのリズム感を出せていないものの、ブルースはちゃんと歌詞を知っているし、大多数の観客が大喜びでサビを合唱していることに驚く。
 日本人の感覚ならば、何故ブルースのライヴでラモーンズを?となるのだろう。逆にもし今ラモーンズが現役活動中で、ライヴでブルースのカヴァーを演奏したとしても同じこと。しかしロックンロールが身体に染み渡ったアメリカンには違和感の無いことであるのは、この大合唱が証明している。ああ、日本でブルースのライヴが見られるのは夢のまた夢なんだなあ。