『It’s Alright』発売!

k_turner2007-03-28



 ハイハイ、そういうわけで久方ぶりのNYLONのオリジナルアルバム『It’s Alright』が発売になりましたよ。
 縁起物なので、発売日に購入しようと思い、会社が退けた後渋谷まで。まずタワーレコードへ行ったら、日本のインディーズコーナーにちゃんと面出しで陳列されていて、ホッと胸を撫で下ろす。「試聴できます」のポップが付いていたけれど、周りの試聴機に入っているのは確認できなかった。「お気軽に店員まで」とも書いてあったので、申し出ないと聴かせてくれないのだろうか。音はサンプル盤で聴いていたし、あまり時間もなかったため、真相を確認しないまま、並んでいた1枚を手に取りレジへ。
 他の店の在庫状況も気になったので、続いてディスクユニオンのパンクマーケットもチェック。おお、こちらはタワーよりさらに売る気が感じられる、2ヶ所での面出し陳列が。よしよし。同じCDをもう1枚買うのはさすがに憚られたので、ユニオンへの感謝の意を込め、中古CDを2枚購入した。
 帰宅後、『It’s Alright』を開封してジャケットとブックレットをしげしげと眺める。ブックレットには私が撮影した写真が7点使われており、今回は撮影者としてクレジットも入っていた。写真のチョイスに関しては、「へぇ〜、これを選んだか」と意外な部分もあったが、別に嫌な気分にはならなかった。デザインはNYLON史上最高の出来ばえで、写真のレイアウトなど非常に綺麗に仕上がっていたからだろう。それだけにマサオ君の写真がピンボケだったのは申し訳ない気がする。
 音はサンプル(ディスクのみ)を先に戴いていたので、既に何度も聴いている。実は初めて聴いた時は、地味だなあとネガティヴな感想を持ってしまった。しかし数回聴くうちに、これもNYLONの成長の証なのだと気が付いた。適切な例が思い浮かばないので敢えて言うなら、ビートルズにおける『For Sale』や『Help!』みたいなものではないかと思う。結成してから9年。カヴァーアルバムを入れると、これで4枚目。いつも同じ音を出していたならば、普通ロックバンドはここまで続くはずがない。それ相応の変化はあって当然なのだ。ファーストやセカンドほどの破竹の勢いではないにしろ、曲調はバラエティに富んでいるし、曲そのものの出来も良い。私はかなり気に入っている。