RAT HOLIC presents CALIFORNIA SUN vol.2@新宿 CLUB DOCTOR

k_turner2007-01-06



 今年最初のライヴは、真冬のサーフィン・ホット・ロッド・イベント。と言っても、全部が全部サーフのバンドというわけでもなくて、ロカビリーやカントリーも交えて計9バンド、7時間余りに及ぶオールナイト企画。楽しかったけれど、全編を見たら流石に疲れた。
 写真と詳細はまた後日。

  • THE EL CAMINOS

 神戸から来たという正統派のエレキ・インスト・バンド。写真が無くて、スミマセン。
 このバンドを見ていて、ふとエレキ・インストって60年代初頭におけるテクノだったのではないかと思った。そう考えるとYMOがサーフ・ソングをやっていたのは、単なる偶然ではないような気も。

  • THE RIZLAZ


 ご覧の通りのロカビリー・バンド。バンド自体、非常にグルーヴのある音で良かったが、加えてギターの上手さに舌を巻いた。

  • THE BLUE HORIZON


 こちらはイベントの主旨に則ったサーフ・バンド。これまたギターが上手くて、もう。恐らくはマニアックな選曲なのだろうなと思われたが、このジャンルにはあまり通じていないので、私にはその凄さがイマイチ伝わらず。しかし演奏は素晴らしく、楽しめた。電動ドリル(?)を使って、ベースでサイレンのような音を出すエフェクトが面白かった。

  • THE BUCKETEERS


 東京が世界に誇るべきカントリー・バンド。今やアメリカ人でも知らないだろうと思われる、ハンク・ウィリアムズ、パッツィ・クライン、ジョージ・ジョーンズらのオーセンティックなカントリーを演奏する日本人というだけで、賞賛に値する。メンバーそれぞれがロックンロール・バンドを経由しているせいか、彼らの演奏を聴くと、カントリーはセンチメンタルな音楽ではなく、ロックンロールの祖先であることがよく分かる。
 関係ないけど、玉川さんはどんどん桂三枝化が進んでいるような気がする。



 日本のサーフィン・ホット・ロッドのバンドの最高峰と言えば、間違いなく彼ら。ライヴは多分3年ぶりぐらいに見たけど、演奏の質も内容も、文句の付けようが無い。聞けば最近は夏の間しか活動していないそうで、冬場のライヴは久々とのこと。貴重なものを見てしまった。
 後半、PEBBLESのメンバーがヴォーカルに加わってのセッションも。これも中々見られるものではない。

  • THE GREAT MONGOOSE


 ベテランのグレマンも久しぶりのような。正調ガレージ・バンドである彼らだが、この日はイベントの主旨に合わせて、サーフ系の曲が多かったように思う。演奏は実に手堅いものがあり、大変狂暴で危な気のない内容。矛盾した言い方だが。


 福岡のバンドだそうで、この日まで名前も知らなかった。バンドの音も、ファッションもバカバカしさと猥雑さで塗り固められ、野良猫ロック調のMCを含めて最高。もう何年か早く登場していたら、タランティーノは5.6.7.8'sではなく、このバンドを「Kill Bill」に起用していたかも。

  • 砂浜少女


 このイベントは、ある意味このバンドを見るために来たようなもの。その名の通りビーチ・ボーイズの曲を中心に演奏する、アメリカから来た(ことになっている)ガールズ・バンド。昨年夏の幻の来日に続いて、2度目にして最後かもしれない来日公演ということで、何としても写真に収めねばと、使命感を抱いて足を運んだ次第である。


 結果はご覧の通り。出演は深夜2時半ごろのことで、ちょうど観客もハイになる時間帯でもあり、狂乱のうちに幕。この写真、遺影に使ってくれるメンバーはいないかね。

  • RAT HOLIC


 トリはイベントの主催者でもあったこのバンド。もちろんサーフ・インストのバンドで、キーボード、サックスが入っていることもあり、トラッシュな印象が強かった。ただ既に深夜3時過ぎの出演で、砂浜少女の狂騒の後だっただけに、疲労のため記憶はおぼろげ。
【追記】
1/12、写真と感想をアップ。