k_turner2005-06-09



(時報)
「こんばんは、渋谷陽一です」
(曲流れる)
「さて、本日は6月9日、ロックの日ということで、わたくし、渋谷陽一の誕生日であるわけなんですけれども…」


 毎年この日になると思い出す。思い出そうとしなくても思い出す。10代の頃ラジオで毎年、毎年聞かされていたからなあ。それにしたって、何故私の脳細胞には中小企業の経営者のおっさんの誕生日がインプットされたままなのだろう。記憶に留めておきたいもっと大事なことは他にも沢山あるはずなのに。
 私が高校生の頃、その時36だか37だかを迎えた渋谷陽一さんがラジオ番組でリスナーからのこんな投書を読んだ記憶がある。
「渋谷さん、お誕生日おめでとうございます。これでもう言い返せない歳になりましたね…」
 渋谷さんは「言い返せない歳ってどういうことだ!」と憤っておられたが、考えたら今の私はそれに追いつき、追い越そうとさえしている。あの当時既にロッキン・オン誌上では渋松対談のページに「もはや止める手立て無し、彼岸に向かって爆走する老人2名!」(←適当。今考えた。)とか書かれてたはずだ。それを思うと感慨深い(笑)。
 今思い出したが、私は高校生の頃民放FMでやっていた渋谷さんの番組にハガキを送り、番組内で読まれたため、3,000円のレコード券を貰ったことがある。それで買ったレコードはチープ・トリックだった。情けない青春の思い出だ。
 あ〜あ、こうなったら「もしもし編集室」の単行本でも読み返そうかな(←持ってるんだこれが)。