I Can't Get No Satisfaction in Tokyo!!!!!

monkey to man



 まずはセットリストから。

2004/12/14 東京 新宿厚生年金会館
Elvis Costello with the Imposters

1.I Hope You're Happy Now
2.Possession
3.Waiting For The End Of The World
4.Lipstick Vogue
5.Button My Lip
6.Country Darkness
7.In Another Room
8.Temptation
9.Either Side Of The Same Town
10.Green Shirt
11.Honey, Are You Straight Or Are You Blind?
12....Dust
13.All This Useless Beauty
14.So Like Candy
15.The Scarlet Tide
16.Just About Glad
17.Nothing Clings Like Ivy
18.Complicated Shadows
19.Needle Time
20.The Delivery Man
21.Monkey To Man
22.Bedlam
Encore
23.(The Angels Wanna Wear My)Red Shoes
24.There's A Story In Your Voice
25.(What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding?
26.I Want You

 東京最終日は予想通り、レア曲満載であった。ご覧の通り初登場の曲も多数。エルヴィスなりのサービスはきっちり果たしてくれたのだと思う。行けなかったファンの皆さん、これを見て地団太踏んで悔しがりますか?もし私が行けない立場だったらそうしていたかもしれません。でもでもでもーーーーっ、これじゃあ満足できないんだよお!!
 今日のエルヴィスはオープニングから間違いなく疲れていた。いかにもだるそうに歌い、集中力を欠いているので歌に入るタイミングや、ギターを何度も間違えていた。声もあまり出ていない様子で、「Either Side Of The Same Town」でのファルセットの部分を省略したりしていた。おざなりな態度はバンドにも感染してしまったようで、ピートは「...Dust」に入るところで間違って「Chelsea」のイントロを叩き出したり、「Bedlam」のイントロでも間違えてやり直したり、お粗末な箇所が目についた。
 もちろん終始グダグダだった訳ではなくて、「All This Useless Beauty」や「The Scarlet Tide」でのリリカルな響きは素晴らしかったし、アンコールの4曲はどれも最高だったのだけれど、やっと調子が出てきたなと思った頃には終演時間だったのだ。
 今日しか見れなかった人、これが今回のツアーの最後のショウだった人、そういった人には大変申し訳なく思うけれど、私はこれでは到底納得が行かない。この16年間で30回以上エルヴィス・コステロという人のライヴを見てきたが、私の中では今日が最低だろう。今までは98年のフジロックが一番手を抜いていたと思っていた。何とも不名誉なことにそれを塗り替えるライヴを見てしまったのだ。
 私とは全く正反対の感想を抱いた人がいたとしても、それはそれで構わない。絶対的に私の意見が正しいと言うつもりもない。観客動員はやっぱり寂しいものがあったけれど、少数精鋭という感じで、ノリは最高に良かったよ。最前列と2列目の中央に座っていた何人かを除けば。観客がこれだけ期待して来ているのに、エルヴィスがちゃんと応えてくれなかったのは残念でならない。いくら珍しい曲を演奏してくれても、内容が伴っていなければ何の意味も無い。
 今『The Delivery Man』を爆音で鳴らしながらこれを書いている。これからまたbeatleg掲載用のレポートを書かねばならないのだが、気が重いなあ。この借りは明日名古屋で返してもらうからな。頼むよ、エルヴィス。