〔live〕アロハ・フェスティバル'03@渋谷AX



アロハ・プロダクションズ所属アーティストが総出演する恒例のイベント。UA見たさに通い始めて今年で6年目だ。会場に着いて驚いたのはその動員。ロビーまではみ出さんばかりにびっしり埋まっている。こんなにぎゅうぎゅう詰めのAXは初めて見た。この間のテレヴィジョンの3倍は入ってるのではなかろうか。去年まではブリッツで3日間かけて開催されていたのに、今年はAXで2日だけになったことも影響しているだろう。チケットも早々に売り切れたようだ。でもイベントの主旨を考えるとちょっと異常に思える。所属事務所が同じという以外は音楽性の異なるアーティストばかり出演するイベントで、ファン層が被るということも少ない気がするのだが。以前はマグースイムとかスティーヴ・エトウとか味のある出演者がいて、それなりに楽しみにしていたものの、前述の通り今や私にとってはUAを見るためだけのイベントになってしまっている。

そんな理由もあって開演が5時と分かっていても、会場には7時前に余裕で入る私。顔ぶれからしUAはトリに決まっている。チケットにもヘッドライナーとして名前があるし。

到着してすぐに登場したのはMichelle。渡辺美里とか永井真理子とかと同系統の今時珍しいことをやってるチビ。違うのはギターが弾けることぐらいか。こういうのって常に需要があるのか?悪いが私の感性には何の波風も立てないまま終了。

続いてSAKURA。元々歌は上手い人ではあるが、今回はあえて歌を聴かせるというよりはバンド全体のサウンドを聴かせるアレンジになっていて、これがファンキーで好印象。自らウクレレを弾いてハワイアンの要素を入れたりして音自体もユニークだ。このイベントで見るのは4回目ぐらいだったが今回が一番良かった。

そして大嫌いなSkoop On Somebody。どうして私はこんなにこいつらのことが嫌いなのかを今一度考えてみる。歯の浮きそうな歌詞は許容範囲ギリギリだとしても、百万回くらい使いまわされた凡庸なフュージョン歌謡サウンドはどうしても我慢できない。似たようなのは80年代からいくらでもあったと思う。去年J-WAVEのイベントで見てしまって以来、実はライヴはこれが2度目だったのだが、その印象は変わらず。MCでクスリとも笑えない内輪ネタを延々引っ張っていたのにも辟易。会場にいるのはお前らのファンだけじゃないぞと怒りに震えながら、早く終わってくれーと念じ続ける。

そのかいあって悪夢のような時間はやっと終了。時刻は9時半。さあ、いよいよトリのUAだーと意気込んだ瞬間、全く予想していなかったアナウンスが。

「以上を持ちまして本日の公演は全て終了しました…」

えええーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!

出口に向かう人々の邪魔になるのもお構いなしに床に崩れ落ちる私。私が来たときにはもうUAは終わっていたってこと?このショックからは当分立ち直れそうに無い。