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k_turner2004-12-07



◆『Futurama Sessions EP』が聴けた!!
 日本ではまだiTunes Music Storeのサービスが始まっていないために、当初は聴くことができないかと思われていたエルヴィス・コステロの『Futurama Sessions EP』だが、やってみたら拍子抜けするくらい簡単にダウンロードできた。
 Googleで「iTunes ギフトカード」あたりの検索ワードを入れてやれば、その方法を解説したページはたくさん見つかるので、各々試していただきたい。私が参考にしたのはここ。このページの記述に従い、まずここiTunes Music Storeでの支払いに必要な専用のギフトカードを購入。PayPalで買えるので、ebayに慣れた者には簡単。数時間後、メールにてギフトカードのPIN番号が到着。これをiTunes Music Storeのしかるべき欄に入力してやるだけ。ひとつ注意しなければならないのは、iTunes Music Storeを利用するにはアメリカの住所を登録しなければならない。現在はカナダやヨーロッパでもサービスを開始しているようなので、そちらの住所でも可能なはずだが。アカウントを取る時に住所と電話番号が必要で、適当な住所と電話番号を入力する。California、New Hampshire、Nevadaなどの州では購入の際消費税がかからないというので、私はNHにあるインテル支社の住所を入力してやった(笑)。アップルはアカウント登録の住所に実際に住んでいるかまでは調査していないので、可能なこと。
 ここまで済めばiTunes Music Storeは購入したギフトカードを認識してくれる。後は好きな音源をダウンロードするだけ。早速エルヴィスの『Futurama Sessions EP』をクリック。1分足らずで私のパソコンに入っているiTunesにダウンロード完了。あっけないものだ。
 全5曲のスタジオ・ライヴは、ファン故の贔屓ポイントを差し引いても最高。新作『The Dlivery Man』ではいなたい南部サウンドに取り組んでいたが、このEPではその中でも特にブルージーな曲を取り上げている。アルバムはエルヴィスのヴォーカルをフィーチャーしていて、それはそれで聴き所には違いない。しかしこのEPはライヴ録音だけあって、バンドのアンサンブルの楽しさが前面に出ている。ピート・トーマスのスコンスコンと鳴るスネアなど、改めて人間国宝級の芸であることを知らしめてくれる。あえてバラード曲を排除したのもいい。5曲だけなら最初から最後までアグレッシヴに駆け抜けて行くぐらいがすがすがしい。
 もちろん、これはホンのさわりに過ぎない。明日から始まる日本ツアーでは新作の他の曲も聴けるだろうし、古いレパートリーもたくさん飛び出しそうだ。5日まで行われていたオーストラリア・ツアーのセットリストを見ても、30曲以上は演奏しているし、選曲も日によって全く異なっている。ま、この人にとってはこれが標準なのだが。
 ダウンロードした『Futurama Sessions EP』は、バックアップを取っておこうと、CDに焼いたのだが、これも実に簡単だった。iTunesAACという独自形式の圧縮音源を使用するので、他のソフトを立ち上げてエンコードが必要なのかと思ったら、iTunesの画面上にある「CD作成」のボタンをクリックするだけと来ている。しかもこれをクリックしたら、「空きディスクを入れてください」というメッセージの表示とともに、パソコンのディスクドライヴが勝手にオープン。空のCD-Rを挿入して、作成のボタンをクリックするだけ。これまた1分足らずでコピーが1枚出来上がってしまった。CDプレイヤーでも聴いてみたところ、音質も問題なし。というより、10年ぐらい前の市販CDよりよほど音が良い。これだけ便利なものが日本では使えないのは、消費者利益に反するよ。早く日本でもiTunes Music Storeのサービスが始まって欲しいものだ。