a young man ain't got nothin' in the world these days

　ザ・フーがまだハイ・ナンバーズと名乗っていた頃のライヴ音源がネット上で出回っていて、びっくりしつつダウンロード。少し前にブートでリリースされたもののようだ。聴いてみたら案外音が良いので、さらにびっくり。「You Really Got Me」や「Young Man Blues」もやっている。いやあ、長生きはするものだ。
◆浜崎あゆみのサイン入りジーンズ１億円也
　ヤフーオークションにチャリティー出品されていた、浜崎あゆみのサイン入りジーンズが99,999,900円で落札された。このオークションは出品直後から法外な値段での入札が相次いでいて、一時は７億６千万３千円まで付けられたりした。明らかにイタズラと思われる入札にさすがのヤフーも黙っているわけにいかず、入札者には意思確認メールを出し、返信が無い場合は入札を取り消すことで対処していたようだが、結局１億近い額で落札された。オークションが成立したということは、この落札者は１億円払うんだろうな、このジーンズに。「何でも鑑定団」にでも持っていったら３万円ぐらいに鑑定されそうな気もするが。
　この落札者の過去の評価を見ると、マンガの古本やら中古のゲームソフトやらセコイものばかり落札しているのに混じって、一級建築士試験対策ソフトを落札しているのが目を引く。一級建築士になったとしても、こんな非常識な人には設計を頼みたくないなあ。
◆2005年音ログ的「注目」アルバム200選
　iTunesで聴いた音楽をひたすら記録していくソフト、音ログのユーザーがこの１年どんな音楽を聴いていたのかを集計した結果が発表された。１万381ユーザーによる1205万1096のログの集計だそうなので、データとしては決して当てにならないものではない。しかしこのラインナップに私は目眩を覚えた。音ログユーザーってロッキンオン読者とイコールなのだろうか。
　アジカン、椎名林檎、バンプ・オブ・チキン、くるりが異常に支持されている。これらのアーティストは確かに現在のポップシーンの中核をなす存在ではあるものの、セールス的にはB'zだのミスター・チルドレンだのオレンジ・レンジだのには及ばないはずなのだが…。ヒップ・ホップ、R&B勢が少ないのも意外だ。
　「聴かれた回数」ではなく、「聴いた音ログユーザーの数」の集計にも関わらず、アジカンが1336ポイントも(つまりユーザー占有率は１割強)集めている現実を前に、そのアジカンのどこが良いのかさっぱり分からない私はただ呆然と立ち尽くすのみである。そういえば私の好きな銀杏BOYZは200位までに入ってない。洋楽も保守的なアーティストが多いなあ。未だにオアシスを聴いてる人がこんなにいるなんて。
　人の趣味にケチを付けるつもりは毛頭無いが、もの凄くマーケティングのし易い嗜好が蔓延しているような気がして恐ろしい。